1. 作業性 | 作業環境(作業しやすい場所であるか否か)、施工規模(マンションの工事のように、面積が大きくなれば相対的に作業性が良くなることから基本的に単価は下がります。) |
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2. 工法 | どのような材料を使ってどのような塗り方がなされるか。 |
3. 現在の塗膜の状況 | 劣化塗膜の剥離作業やクラック処理等、下地の状況により必要とされる下地処理の種類が変わってくるためです。 |
4. 会社の方針 | 管理体制・保険制度の適応等、施工会社によってサービスは様々です。 |
5.立地条件 | 塗装工事は工務店にとってもとても目立つ工事、すなわち良い宣伝になるのです。 お客様のお家がきっかけでご近所を施工させて頂けるケースは稀ではありません。 |
工事費用の賢い節約
外壁塗装の工事費用は高額。数十万~状態によっては100万円、150万円、それ以上となることももちろんあります。
でも、やはりかかるお金は安い方が良いので、いくつか業者に見積もりをとり1番安い所に決める・・というやり方をしたくはなるのですが・・・、そこはちょっと待った!です。
外壁塗装の工事は、安ければ良いという訳ではなく、削ってはいけない工程や妥協してはいけないポイントがいくつかあります。このページでは、外壁塗装工事の賢い節約方法を解説しています。
相見積もりの重要性
複数の業者へ見積りをしてみないことには、相場も外壁面積も把握できません。外壁塗装を安く済ませるためには、まず2,3社へ見積りを頼みます。
複数の業者から見積もりしてもらう、とはいえ、その数が5社以上となると逆に迷ってしまったり、訳が分からなくなってしまうため2,3社がちょうど良いでしょう。
安かろう悪かろうではないか
例えば高いものだと高圧洗浄が平米単価600円なんて価格で見積もりが平気で来てたりします。安いものだと足場代平米あたり200円などがあります。この相場を知らないと、それが高いのか安いのかも気付きません。 安い費用で済ませるのも、お財布的には良いのかもしれませんが、平均価格よりあまりに安い値段で見積られている項目はそもそもきちんとやってくれるのかどうか?が心配です。 高すぎるのはもちろん、安すぎるというのも問題です。
この項目は本当に必要?
外壁の補修や塗装をしてくれる業者から見積り書をもらって眺めてみると、その高額な見積もりに驚く人も少なくないと思います。 その中で項目ごとの金額に対して、この項目は本当に必要なの?
と感じることもあると思います。
項目ごとに必要なのか解説します。
屋根塗装
外壁塗装と屋根の塗装を一緒にすると、外壁塗装だけの工事価格+20~30万くらいかかってきます。 なので結果的には屋根塗装しなきゃ二、三十万の金額が浮くわけで、本当に必要なのかと不安になります。
しかし結論から言うと「したほうが良い」とおすすめしたいです。
漏水を防ぐため
屋根の塗装は、ただ見た目のためだけでなく様々な役割を果たしてくれています。屋根自体を守り、雨水を下へ流し、紫外線からも屋根を守っています。
屋根の塗装が劣化していると、屋根自体が直にこういったダメージを受けます。一番怖いのが漏水です。漏水は、室内に雨漏りなどの異常がなくても少しずつ進んでいることがありますので安心できません。
外壁の塗り替えが必要な時期=屋根も塗り替えと補修が必要な時期です。新築時同じ時期に塗っているのですから。漏水防止・点検の意味も込めて外壁塗装と同時にやった方が良いです。※新築時の屋根材によっても異なります。
足場代節約のため
足場代の値段は、高額です。
漏水を防ぐため、どちらにせよ屋根塗装が必要な時期が数年後来ます。その時屋根塗装のためだけに足場をかけるのはもったいないです。足場をかけたときに屋根も外壁も補修・塗装を行うのが1番節約になります。
付帯部の塗装
付帯部の塗装は住宅により様々ですが、塗っておいたほうが良い、塗らないほうが良い。で考えてみましょう。
付帯部の塗装について |
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塗った方がいい | 塗らない方がいい | |
施工箇所 | 雨樋・軒天・水切り・雨戸・戸袋・鉄製手摺・破風板 | サッシ(アルミ)・鋳物門扉・基礎・アルミ製手摺 |
理由 | 基本的に足場が無いと濡れない箇所は塗った方が良いでしょう。 | 将来的に剥がれやすい箇所や、特殊な材料を要する箇所は塗らなくてもよいです。 |
見積書の見方
外壁塗装工事の前に欠かせない、複数業者への見積もり。でも、2,3社から見積もりを取ったはいいけどどの辺を見比べればいいの?
・・このページでは、見積り書のチェックポイントを3つに分けて解説しています。
①塗装する箇所によって、材料は使い分けされているか
例えば、外壁を塗装する際壁以外の箇所も塗装する事になったとします。
その時に、見積もり書には普通使用される材料が書かれているのですが、箇所箇所に合った材料を使い分けているのかがポイントです。
屋根を塗装する際は、屋根用の塗料、樋や雨戸を塗装する際は、金属系に強い材料なのか、「シリコン系塗料」の中にも種類があります。
担当者がどこまで理解しているのかもポイントの一つです。
②塗料の仕様書に基いて塗装回数が決められているか
昔から、厚塗りしていたほうが強い、材料を薄めて使うと良くない、等と言われることが多いですが、 材料は基本的に、塗装回数や塗布回数が指定されており、希釈に関してもメーカーからの指定があります。気温や仕上げ方の違いによって変える場合もあります。
材料を薄めて半分くらいの量で塗ると、素人目でもわかるほど悪い仕上がりになります。
基本的にには「材料をうかす」心配なんてしなくて良いです。それよりも大切なのが、メーカー規定を熟知しているかが問題です。
いくら良い材料で良い職人が施工しようとも、基本的な部分を間違えていると、本来の材料の性能を発揮することができません。
③工事する項目は全て記載されているか
外壁塗装工事におけるトラブル相談の中でも多いのが、「見積り書にない項目の費用を、あとで追加請求された」というものです。
契約時の金額は安かったのに、施工中にここもやらなきゃ、あれもしなきゃとドンドン追加され、金額が跳ね上がってしまった・・・という事例は数多くあります。
見積もり書をチェックするときに、塗らなければいけない箇所の名前と金額がきちんと入っているかどうかを確認します。2,3社へ見積りを頼むと、各社の違いがよく分かります。
ここの業者は入っている項目が、こちらの業者には無い!という時には必ず確認をとり、その部分の塗装はどうするんですか?と聞いておきましょう。また、これ以上お金はかからないのかどうか?という確認も必須です。
シーラー・プライマー・フィラー
見積もり項目に「シーラー」「プライマー」「フィラー」という文字があったら、これは下塗りのことを指しています。
主材だけでは、既存の壁との密着度が低いため使用されたり、ヒビ割れの再発生を防ぐためによういられます。
シーラー
従来から使われている密着力が強い下塗り材。 水性と溶剤があり、水性の方が臭いがなく有害物質の発生が少ないため主流。 水性の中でも薄膜タイプと厚膜タイプに分かれる。
プライマー
プライマーは英語でPrimary(最初の)という意味。 “最初に塗る塗料”=下塗り材の総称として使われる。
フィラー
フィーラーは英語でFiller(埋める物、詰め物)。 クラックを埋めて下地を強化するのに使用。 最近は以前と比べて密着性が高い製品が増えてきたため、 密着力があり下地強化もできるとしてフィラーを選択することも増えてきた。
シーリング
最近の住宅の外壁はサイディングボードが使われていることが多く、この隙間のシールや目地部の雨水浸水防止のためにシーリング材と呼ばれるものが使われています。
単にシーリング表面が汚れている、色あせている場合は、焦る必要はありません。 シーリング材の耐用年数は10年程度と言われていて、汚れ・色あせが進んできた頃にひび割れなどが発生します。 シーリング材が劣化しているとパネルの裏側に雨水が浸入してしまいます。放っておくと構造体の腐食原因にもなるうえ、 シロアリが発生する原因にもなります、ひび割れを起こしていたり、剥離している場合は、外壁塗装と同時にシーリングの補修・打ち替えもした方が良いです。
材料のランク
外壁塗装に使われる塗料には、安いもの~高価なものまで様々です。安い見積もりを出してきた業者は、1番ランクの低い塗料で見積もりを出しているかもしれません。
塗料の知識を少しだけでも付けておき、正しく見積もり同士を比較できるようになりましょう。